正引きファイルは、ドメインのホスト名をIPアドレスに変換するためのものです。そのほか、メールサーバの設定をします。
データファイルの構成
資源レコード
- SOAレコード
ゾーン・ファイルの取り扱いを設定する - NSレコード
ドメインを管理するネームサーバを設定する - Aレコード
IPアドレスを設定する - コメント
セミコロン( ; )で始まる行は、その行の最後までが注釈扱いとみなされます
上記設定に加え、次のようなレコードを追加することができます。
- CNAMEレコード
別名を設定する - MXレコード
メールエクスチェンジャを設定する - HINFO レコード
ホストの備考を設定する
SOAレコード
ゾーンデータを作成したホスト名・管理者のメールアドレスを指定します。
管理者メールアドレスは @ を . に置き換えて表記します。
その代わり、ドメイン名は @ で省略することができます。
<ドメイン名> <資源> <ホスト名+ドメイン名> <メールアドレス>
example.jp. IN SOA sv.example.jp. postmaster.example.jp.(
もしくは、下記でも同じことです。
@ IN SOA @ postmaster (
アットマーク( @ )は自ドメインの略です。続く IN は InterNet を意味し、SOAは Start Of Authority の略です。最後に、このデータが格納されているホスト名と、管理者のメールアドレスを記述します。
ドメイン名の最後にピリオドが付くこと、メールアドレスに含まれる@を.に置き換える点忘れないよう注意が必要です。
それでは、SOA部分を設定しましょう。
; シリアルナンバー。ここでは「西暦+2桁の番号」としています。 ; ※ファイル変更時には必ず値を増やしてください。 09082801 ; Serial ;※下記の値はすべて秒単位で指定します。 ;セカンダリがマスターにデータの更新の有無を確認すべき間隔 3600 ; Refresh 1 hours ;セカンダリがデータ更新を行えなかった場合の、リトライを行う間隔 3600 ; Retry 1 hours ;データの有効期間 3600000 ; Expire 42 days ;データをキャッシュする場合の有効期間 3600 ) ; Minimum 1 hours
NSレコード
NSは Name Serverの略で、ここにドメインのネームサーバを指定します。ネームサーバ名の最後にピリオドが必要です。
ドメイン名 IN NS ネームサーバ.
NSレコードの編集
「example.jp」のドメイン情報をもっているネームサーバの指定です。
;<ドメイン名> <資源> <ホスト名+ドメイン名> ;プライマリネームサーバの設定 IN NS ns.example.jp. ;セカンダリネームサーバの設定 IN NS xx.xx.ne.jp. ; メールサーバの設定 IN MX 10 mail.example.jp ;各ホストのIPアドレスを設定 sv IN A 111.222.111.50 sv2 IN A 111.222.111.51 ; mail IN CNAME sv.example.jp. ns IN CNAME sv.example.jp.
Aレコード
Aレコード(Address)には、ホストのIPアドレスを設定します。
名前 IN A IPアドレス
Aレコードの編集
Aレコードは、ホスト名とIPアドレスの対応を設定します。必要があれば、ここにドメイン配下のホストの設定をしておきます。
host1.example.jp IN A 111.222.111.52 host2.example.jp IN A 111.222.111.53 host3.example.jp IN A 111.222.111.54
CNAMEレコード
CNAMEレコードは、ホストを別の名前でも参照できるようにします。
別名 IN CNAME 基準名
CNAMEレコードの編集
ホストの別名を設定します。
<仮ホスト名+ドメイン名> <資源> <本来のホスト名+ドメイン名> ホスト名mailにwwwという別名をつける場合に設定 mail IN CNAME www ホスト名nsにwwwという別名をつける場合に設定 ns IN CNAME www
MXレコード
ドメイン名やホスト名に対するメールの送り先を指定します。指定できるのは、Aレコードに登録されている名前だけで、CNAMEの名前は指定できません。
名前 IN MX 優先度 基準名
優先度は、MXを複数用意して運用する場合に必要となる優先度情報です。値が小さいほど優先度が高くなります。
MXレコードの編集
MXレコードに、メール・エクスチェンジャを指定してみましょう。
メールアドレスの@マーク以下のメールサーバ名を省略できます。たとえば、下記の設定では「user@example.jp」宛てのメールは「user@sv.example.jp」に送られます。
メール・サーバの優先度により、メインで動作するかサブで動作するかが決まります。2台のメールサーバがある場合、数字の小さいほうがメイン、大きいほうがサブとなります。
ホスト名を指定して送られたメールの配信もすべてメインのメールサーバで受け取れるようにしていするには、ドメイン名の変わりに「*」を使います。
<ドメイン名> <資源> <メールを受信する優先度> <メールサーバ名> rfs.jp. IN MX 0 sv.example.jp. @ IN MX 10 sub.example.jp.