Cursorのチャットには、目的に応じて使い分けられるAsk、Plan、Agent、Debugという4つのモードがあります。モードによってAIの動作や使える機能が異なります。

チャット内にあるモード選択をクリックすると、プルダウンが表示される

たとえば、コードを書いてもらう、既存のコードについて質問する、作業の手順を考えてもらうなど、やりたいことに合わせてモードを選ぶと、AIをより効果的に活用できます。

4つのモードといいつつ、チャット入力欄にはもう一つの機能があるんだよね。それがMultitask。
これは名前から推測できる通りの機能で、サブエージェントを複数立ち上げ、タスクを並行処理することができるんだ。モードとはちょっと違うのでここでは取り上げないけど、この機能はとっても重要なのでまた別の機会に。

本記事では、それぞれのモードの特徴と使い分けを紹介します。

モードは、チャット入力欄の左下にあるドロップダウンメニューから切り替えられます。ショートカットキー[Ctrl] + [.](Macでは[Cmd] + [.])でも切り替えられます。

各モードの比較一覧

Cursorの主要な4つの会話モード(Agent、Plan、Ask、Debug)の特徴と使い分けをまとめます。

モード主な目的・役割コード編集コマンド実行ファイル検索
Agent自律的なコーディング全般⭕️⭕️⭕️
Plan実装計画・設計の作成❌⭕️⭕️
Askコードの理解・調査・質問❌❌⭕️
Debug原因不明のバグ調査・修正⭕️⭕️⭕️

各モードの使い方

Agent(エージェント)モード

AIにコードの作成や修正を任せるモードです。コードを書く作業の中心となるため、日常的なコーディングで最もよく使うモードといえるでしょう。

使いどころ: コードの新規作成や修正など、実作業をAIに任せたいとき。

最も良く使うモード。ちょっとしたコードであればこのモードだけで十分かも。
LPぐらいまでならこのモードだけで作れるけど、複数ページにまたぐようなプロジェクトだとAsk、Planあたりも必要になってくるよね。

Plan(プラン)モード

Planモードは、コードを書く前に、AIに作業の進め方を考えてもらうモードです。

AIが既存のコードを調べ、変更が必要なファイルや実装手順を計画にまとめます。計画を確認してから実装に進むことで、意図しない変更や手戻りを減らせます。

さらに、実装方法を事前に検討できることも大きなメリットです。いきなりコードを書き始めるよりも、設計や変更範囲を整理できるため、コードの品質向上にもつながります。

どんなときに使う?

広範囲に影響する機能の追加や、大規模な修正、複雑な実装を検討したいときに向いています。

要望を伝えると、AIから「既存の機能への影響をどこまで許容しますか?」「エラーが発生した場合、どのように処理しますか?」といった補足質問が返ってくることがあります。こうしたやり取りを通じて要件を具体化することで、AIにすべてを任せるよりも、実際の案件に合った仕様や実装計画に近づけられます。

一方、文字の変更や簡単なCSSの修正など、軽微な作業や、作業内容が明確な場合は、最初からAgentモードを使えば十分です。

複雑な作業はPlanモード、小さな修正はAgentモード。 この使い分けを覚えておくと便利です。

使いどころ: 複数ファイルにまたがるタスク、複雑な機能、大規模なリファクタリング、新規機能の設計、アーキテクチャ変更時などに有用です。

複数ページにまたがる機能を実装するときに、プランを使わなかったんだよね。作るまでは問題なかったんだけど、リリース後に修正が必要になったときに問題が発生。コードがスパゲッティ状態になってて、影響範囲がわからずに修正にかなり手こずったんだ。AIの世界でも、計画って大事なんですね。

Ask(アスク)モード

コードを書き換えずに、質問や調査をするためのモードです。

既存のコードを変更せずに調べられるので、初めて触れるプロジェクトの理解にも役立ちます。

使いどころ: コードの仕組みを知りたいとき、エラーの原因を調べたいとき、変更する前に内容を理解したいとき。

Debug(デバッグ)モード

原因がわからない不具合を調べるためのモードです。

不具合が起きている状況やコードをもとに、原因として考えられることを調べていきます。必要に応じてログ(プログラムの動作を記録した情報)を使い、どこで問題が起きているのかを探ります。

AIにすぐ修正させるのではなく、まず原因を見つけたいときに便利です。

使いどころ: 原因がわからないエラー、何度修正しても解決しない不具合など。

おすすめの使い分けフロー(黄金パターン)

複雑なタスクを実行する際は、各モードを以下の順序で連携させるAsk → Plan → Agent → Debugのフローが推奨されています。

  1. Askモード: 既存コードの構造や仕様を理解する。
  2. Planモード: 実装計画を作成し、必要に応じて修正・レビューして設計方針を固める。
  3. Agentモード: 確定した計画に基づいて自動でコードの実装・編集を行う。
  4. Debugモード: 複雑なエラーやバグが発生した場合にログ収集・分析を行って修正する。

いきなりAgentモードで直接コード生成を行わずに事前調査や計画作成(Ask/Plan)を挟むことで、コードの混在や手戻りを大幅に防ぐことができます。