Atom講座

Atomの高速化

不要なコアパッケージを整理してAtomの重さを解消

Atomは様々な機能があって便利ですが、それがネックとなって起動や動作が遅いという問題があります。
Atomには2種類のパッケージがあって、標準でインストールされているコアパッケージと、ユーザが任意にインストールするコミュニティパッケージがあります。

コミュニティパッケージは自分でインストールしたものなので、不要なものは比較的簡単に見つけられると思います。使っていないと思うものはどんどんアンインストールしてしまいましょう。

コアパッケージはAtomに付属しているので、停止(Disable)してもよいか心配な人もいるでしょう。最初は不安かもしれませんが、 パッケージはいつでも元に戻せるので、使わなさそうなものはばっさりと停止して、速度の改善をはかりましょう。

コアパッケージをDisable状態にする手順

  1. [Cmd」 +[ ,]でSettings を開く
  2. 左カラムのパッケージ( Packages )を選択
  3. コアパッケージ( Core Packages ) で使わないもは[ Disable ]をクリックして無効化する
    有効にしたい場合は[Enable]をクリック
設定画面

Disableにしても良さそうなコアパッケージの紹介

コアパッケージには様々な環境を想定したパッケージが含まれているので、使わない、もしくは使用頻度の低いパッケージが多く含まれています。自分が今現在必要なパッケージのみ有効にしておくと良いでしょう。

不要パッケージ候補

※不要かどうかは用途や環境によります。ここで挙げたリストは、 HTML関連作業で、多機能よりも速度を重視したケースの参考例です。

  • about
    Atomのインストールに関するREADME
  • archive-view
    アーカイブファイルの中身を表示
  • autoflow
    行が80文字以下になるようにフォーマット
  • background-tips
    開いたタブがないときにAtomに関するヒントを表示
  • bookmarks
    行単位でブックマーク
  • dalek
    コアパッケージを削除
  • deprecation-cop
    非推奨の呼び出しリストを表示
  • exception-reporting
    Atomの例外処理をオフィシャルに報告
  • grammar-selector
    カレントタブに使用する文法を選択
  • image-view
    Atom上で画像を開く
  • incompatible-packages
    互換性のないパッケージを表示
  • keybinding-resolver
    キーバインドが解決するコマンドを表示
  • language-***
    特定のプログラム言語をサポート。必要なプログラム以外は不要
  • line-ending-selector
    CRLF (Windows)、LF (Unix)などの改行コードを選択
  • metrics
    使用統計、例外、および非推奨をオフィシャルに送信
  • welcome
    Atomのウェルカム画面
  • wrap-guide
    エディターの80番目の文字に垂直線を表示
  • git-diff
    最後のコミット以降に追加、編集、または削除された行を強調表示
  • github
    AtomのGitとGitHubの統合をサポート
  • open-on-github
    github.comでアクティブファイルを表示

ボトルネックを調べる

パッケージを停止する際、パッケージが実際にどの程度スピードに影響しているか確認したいところです。コアパッケージのtimecopを使うと、パッケージの読み込み時間、有効化にかかった時間を調べることができます。
読み込みから有効化にかかる時間と、そのパッケージの有効度などを考えて、不要なものは削除していくと良いでしょう。

timecopの使い方

  1. [Ctrl」+[Shift」+[p]でコマンド入力モードにする
  2. コマンド入力でtimecopと入力し、「Timecop: View」を選択
    なければパッケージでtimecopをアクティブにする

上記手順で読み込み時間とアクティブ化にかかった時間が表示されます。

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