列挙型と定義型
次は、段落作成、リスト作成用の要素を紹介しよう。
HTMLでリストタグというのは、インデントが揃えられ,行替えが自動的に行われるタグを指します。このタグには、バレットや数字をつける列挙型リストと、インデントのみの定義型リスト、という2種類があります。
列挙型リストの種類
- 形式を表すタグ
<UL><UL>:Unordered List
番号なしリスト
<OL><OL>:Ordered List
番号付きリスト - アイテムタグ
<LI>:List Item
リストの各項目
定義型リストの種類
- 形式を表すタグ
<DL><DL>:Definition List/Descriptiotn List
定義ごと定義文を持つリストを作成 - アイテムタグ
<DT>:Definition Term/Data Term
定義語を表す
<DD>:Definition Data/Data Description
定義文を表す
列挙型リスト(箇条書き)
列挙型には番号なし、番号付き、そして説明付きのリストがあります。
番号無しリスト:<UL>
- 最初に <UL> でリストが始まることを宣言します
- 各リストアイテムの前に <LI></LI> タグを付ける
- リストのアイテムを全て入力したあとに、最後に </UL> を記述します。
<UL> <LI>ネットスケープ・ナビゲーター</LI> <LI>Internet Explorer</LI> </UL>
出力される結果は、
- ネットスケープ・ナビゲーター
- Internet Explorer
となります。リストの前に表示される記号は、ブラウザによって決まります。
<UL>のバリエーション
リストは自分自信のなかに別のリストを内包することができます。また、複数の
段落や、その段落のなかにリストを持つことも可能です。
<UL>のリストアイテムに付加されるバレットは,<UL>をネスティングさせた階層に応じて3種類あります。Windows95の場合は無限大記号∞,白四角□,黒四角■が表示されます。
<UL> <LI>(C:)ドライブ</LI> <UL> <LI>マイコンピュータ</LI> <UL> <LI>+Windwos</LI> <LI>+My Documents</LI> </UL> <LI>ゴミ箱</LI> </UL> </UL>
この結果は、
- (C:)ドライブ
- マイコンピュータ
- +Windwos
- +My Documents
- ゴミ箱
- マイコンピュータ
と出力されます。
バレットを任意に変化させる属性:TYPE
バレットはtype属性を使って任意に変えることもできます。
type属性には以下の3種類があります。
type="dick" type="cicle" type="square" | ●を表示します。 □を表示します。 ■を表示します。 |
typeは<UL>と<LI>内で指示することができます。
<UL TYPE="square"> <LI>ネットスケープ・ナビゲーター</LI> <LI>InternetExplorer</LI> </UL> <UL> <LI type="cicle">Microsoft</LI> <LI type="disc">NetscapeCommunications lt;/LI> </UL>
この結果は、
- ネットスケープ・ナビゲーター
- InternetExplorer
- Microsoft
- NetscapeCommunications
と出力されます。
番号付きリスト:<OL>
番号付きのリストは <OL> タグで始まりを宣言します。 各アイテムは前のものと同じように <LI>
を頭につけます。
<OL> <LI>ネットスケープ・ナビゲーター</LI> <LI>Internet Explorer</LI> </OL>
この結果は、
- ネットスケープ・ナビゲーター
- Internet Explorer
と出力されます。
番号を変化させる属性:TYPE
<OL></OL>のリストアイテムにもバリエーションがあります。こちらは明示的にtype属性を使って変化させます。
<OL type="">
大文字をローマ数字にする:type="I"
小文字をローマ数字にする:type="i"
大文字をアルファベットにする:type="A"
小文字をアルファベットにする:type="a"
上記の属性は<OL type=""><LI type="">のどちらでも使用可能です。
<OL type="I"> <LI>大文字をローマ数字にする</LI> <LI>大文字をローマ数字にする</LI> <LI>大文字をローマ数字にする</LI> </OL> <OL type="i"> <LI>小文字をローマ数字にする</LI> <LI>小文字をローマ数字にする</LI> <LI>小文字をローマ数字にする</LI> </OL> <OL type="A"> <LI>大文字をアルファベットにする</LI> <LI>大文字をアルファベットにする</LI> <LI>大文字をアルファベットにする</LI> </OL> <OL type="a"> <LI>小文字をアルファベットにする</LI> <LI>小文字をアルファベットにする</LI> <LI>小文字をアルファベットにする</LI> </OL>
この結果は,
- 大文字をローマ数字にする
- 大文字をローマ数字にする
- 大文字をローマ数字にする
- 小文字をローマ数字にする
- 小文字をローマ数字にする
- 小文字をローマ数字にする
- 大文字をアルファベットにする
- 大文字をアルファベットにする
- 大文字をアルファベットにする
- 小文字をアルファベットにする
- 小文字をアルファベットにする
- 小文字をアルファベットにする
と出力されます。
番号を指定する属性:value
<OL>のリストは任意の数字から始めることができます。<LI>に属性のVALUEを使い,値Xには任意の数字を記入します。
- <LI value=X>
<OL> <LI value="5">5は5でもロケット</LI> <LI>6は6でも七面鳥</LI> <LI>7は7でも蜂</LI> <LI VALUE=3>三足でもヨット</LI> <LI>4は4でもごま塩</LI> </OL>
- 5は5でもロケット
- 6は6でも七面鳥
- 7は7でも蜂
- 三足でもヨット
- 4は4でもごま塩
定義型リスト
「定義される単語」と「定義する内容」をリスト形式で表示するタグです。一般的な使い方は定義後を表す<DT>には単語一語,定義文<DD>には文章が用いられます。
<DL> <DT>rhythmfactory.jp</DT> <DD>リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。</DD> <DT>smart</DT> <DD>リズム提供のウェブ講座です。</DD> <DT>express</DT> <DD>リズム提供のコミュニティーサイトです。</DD> </DL>
- rhythmfactory.jp
- リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。
- smart
- リズム提供のウェブ講座です。
- express
- リズム提供のコミュニティーサイトです。
行替えをするタグ:<DT>
<DT>は行替えををします。このままだと<BR>と大した差がありません。
<DL> <DT>WWW</DT> <DT>Browser</DT> <DT>HTML</DT> <DT>GIF</DT> </DL>
この出力結果は、
というようになります。
行替えしながらインデントを作るタグ:<DD>
<DD>は,行替えをしながらインデントを作ってリストの頭を揃えます。
<DD>ようこそいらっしゃいました。</DD> <DD>ホテル・ネットジャムはいつも新鮮な材料ををお届けいたしております。</DD> <DD>さあ,太陽の酒,パスティスをどうぞ</DD>
この出力結果は、
- ようこそいらっしゃいました。
- ホテル・ネットジャムはいつも新鮮な材料ををお届けいたしております。
- さあ,太陽の酒,パスティスをどうぞ
というようになります。
<DT> と <DD> は段落やその他のリストなどの記述を中に含むことができます。
同一行に定義するタグ:<DL
compact>
<DL>に属性COMPACTをつけると,<DT>と<DD>の中身のテキストを同じ行に並べ,<DD>のテキストのインデントを揃えます。
<DL compact> <DT>rhythmfactory.jp</DT> <DD>リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。</DD> <DT>smart</DT> <DD>リズム提供のウェブ講座です。</DD> <DT>express</DT> <DD>リズム提供のコミュニティーサイトです。</DD> </DL>
この出力結果は、
- rhythmfactory.jp
- リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。
- smart
- リズム提供のウェブ講座です。
- express
- リズム提供のコミュニティーサイトです。
というようになります。
HTMLのレイアウト
文章ブロックを作る:<BLOCKQUOTE>
BLOCKQUOTE要素はブロックレベルの引用を表現します。
<BLOCKQUOTE> 各社の試作品からドライブ仕様を類推すると,DVD‐ROMのデータ転送速度は9倍速 のCD‐ROM相当。CD‐ROMも8倍~10倍速と高速再生できる。片面4.7GBだけでなく 8.5GBのDVD‐ROMを再生可能。ただし,パソコン・メーカーに対するOEM価格は,96年秋に主流になる8倍速CD‐ROMドライブの2倍強と高い。 </BLOCKQUOTE>
この出力結果は、
各社の試作品からドライブ仕様を類推すると,DVD‐ROMのデータ転送速度は9倍速のCD‐ROM相当。CD‐ROMも8倍~10倍速と高速再生できる。片面4.7GBだけでなく8.5GBのDVD‐ROMを再生可能。ただし,パソコン・メーカーに対するOEM価格は,96年秋に主流になる8倍速CD‐ROMドライブの2倍強と高い。
というようになります。