HTML4.0の基本

書体のフォーマット

列挙型と定義型

次は、段落作成、リスト作成用の要素を紹介しよう。

HTMLでリストタグというのは、インデントが揃えられ,行替えが自動的に行われるタグを指します。このタグには、バレットや数字をつける列挙型リストと、インデントのみの定義型リスト、という2種類があります。

列挙型リストの種類

  • 形式を表すタグ
    <UL><UL>:Unordered List
    番号なしリスト
    <OL><OL>:Ordered List
    番号付きリスト
  • アイテムタグ
    <LI>:List Item
    リストの各項目

定義型リストの種類

  • 形式を表すタグ
    <DL><DL>:Definition List/Descriptiotn List
    定義ごと定義文を持つリストを作成
  • アイテムタグ
    <DT>:Definition Term/Data Term
    定義語を表す
    <DD>:Definition Data/Data Description
    定義文を表す

列挙型リスト(箇条書き)

列挙型には番号なし、番号付き、そして説明付きのリストがあります。

番号無しリスト:<UL>

  • 最初に <UL> でリストが始まることを宣言します
  • 各リストアイテムの前に <LI></LI> タグを付ける
  • リストのアイテムを全て入力したあとに、最後に </UL> を記述します。
<UL>
   <LI>ネットスケープ・ナビゲーター</LI>
   <LI>Internet Explorer</LI>
</UL> 

出力される結果は、

  • ネットスケープ・ナビゲーター
  • Internet Explorer

となります。リストの前に表示される記号は、ブラウザによって決まります。

<UL>のバリエーション

リストは自分自信のなかに別のリストを内包することができます。また、複数の
段落や、その段落のなかにリストを持つことも可能です。
 <UL>のリストアイテムに付加されるバレットは,<UL>をネスティングさせた階層に応じて3種類あります。Windows95の場合は無限大記号∞,白四角□,黒四角■が表示されます。

<UL>
   <LI>(C:)ドライブ</LI>
   <UL>
       <LI>マイコンピュータ</LI>
       <UL>
           <LI>+Windwos</LI>
           <LI>+My Documents</LI>
       </UL>
       <LI>ゴミ箱</LI>
   </UL>
</UL> 

この結果は、

  • (C:)ドライブ
    • マイコンピュータ
      • +Windwos
      • +My Documents
    • ゴミ箱

と出力されます。

バレットを任意に変化させる属性:TYPE

バレットはtype属性を使って任意に変えることもできます。
 type属性には以下の3種類があります。

type="dick"
type="cicle"
type="square"
●を表示します。
□を表示します。
■を表示します。

typeは<UL>と<LI>内で指示することができます。

<UL TYPE="square">
   <LI>ネットスケープ・ナビゲーター</LI>
   <LI>InternetExplorer</LI>
</UL>
<UL>
   <LI type="cicle">Microsoft</LI>
   <LI type="disc">NetscapeCommunications lt;/LI>
</UL>

この結果は、

  • ネットスケープ・ナビゲーター
  • InternetExplorer
  • Microsoft
  • NetscapeCommunications

と出力されます。

番号付きリスト:<OL>

番号付きのリストは <OL> タグで始まりを宣言します。 各アイテムは前のものと同じように <LI>
を頭につけます。

<OL>
   <LI>ネットスケープ・ナビゲーター</LI>
   <LI>Internet Explorer</LI>
</OL>

この結果は、

  1. ネットスケープ・ナビゲーター
  2. Internet Explorer

と出力されます。

番号を変化させる属性:TYPE

<OL></OL>のリストアイテムにもバリエーションがあります。こちらは明示的にtype属性を使って変化させます。

<OL type="">
大文字をローマ数字にする:type="I"
小文字をローマ数字にする:type="i"
大文字をアルファベットにする:type="A"
小文字をアルファベットにする:type="a"

上記の属性は<OL type=""><LI type="">のどちらでも使用可能です。

<OL type="I">
   <LI>大文字をローマ数字にする</LI>
   <LI>大文字をローマ数字にする</LI>
   <LI>大文字をローマ数字にする</LI>
</OL>
<OL type="i">
   <LI>小文字をローマ数字にする</LI>
   <LI>小文字をローマ数字にする</LI>
   <LI>小文字をローマ数字にする</LI>
</OL>
<OL type="A">
   <LI>大文字をアルファベットにする</LI>
   <LI>大文字をアルファベットにする</LI>
   <LI>大文字をアルファベットにする</LI>
</OL>
<OL type="a">
   <LI>小文字をアルファベットにする</LI>
   <LI>小文字をアルファベットにする</LI>
   <LI>小文字をアルファベットにする</LI>
</OL> 

この結果は,

  1. 大文字をローマ数字にする
  2. 大文字をローマ数字にする
  3. 大文字をローマ数字にする
  1. 小文字をローマ数字にする
  2. 小文字をローマ数字にする
  3. 小文字をローマ数字にする
  1. 大文字をアルファベットにする
  2. 大文字をアルファベットにする
  3. 大文字をアルファベットにする
  1. 小文字をアルファベットにする
  2. 小文字をアルファベットにする
  3. 小文字をアルファベットにする

と出力されます。

番号を指定する属性:value

<OL>のリストは任意の数字から始めることができます。<LI>に属性のVALUEを使い,値Xには任意の数字を記入します。

  • <LI value=X>
<OL>
   <LI value="5">5は5でもロケット</LI>
   <LI>6は6でも七面鳥</LI>
   <LI>7は7でも蜂</LI>
   <LI VALUE=3>三足でもヨット</LI>
   <LI>4は4でもごま塩</LI>
</OL> 
  • 5は5でもロケット
  • 6は6でも七面鳥
  • 7は7でも蜂
  • 三足でもヨット
  • 4は4でもごま塩

定義型リスト

「定義される単語」と「定義する内容」をリスト形式で表示するタグです。一般的な使い方は定義後を表す<DT>には単語一語,定義文<DD>には文章が用いられます。

<DL>
    <DT>rhythmfactory.jp</DT>
        <DD>リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。</DD>
    <DT>smart</DT>
        <DD>リズム提供のウェブ講座です。</DD>
    <DT>express</DT>
        <DD>リズム提供のコミュニティーサイトです。</DD>
</DL> 

rhythmfactory.jp

リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。

smart

リズム提供のウェブ講座です。

express

リズム提供のコミュニティーサイトです。

行替えをするタグ:<DT>

<DT>は行替えををします。このままだと<BR>と大した差がありません。

<DL>
   <DT>WWW</DT>
   <DT>Browser</DT>
   <DT>HTML</DT>
   <DT>GIF</DT>
</DL>

この出力結果は、

WWWBrowserHTMLGIF

というようになります。

行替えしながらインデントを作るタグ:<DD>

<DD>は,行替えをしながらインデントを作ってリストの頭を揃えます。

<DD>ようこそいらっしゃいました。</DD>
<DD>ホテル・ネットジャムはいつも新鮮な材料ををお届けいたしております。</DD>
<DD>さあ,太陽の酒,パスティスをどうぞ</DD> 

この出力結果は、

ようこそいらっしゃいました。
ホテル・ネットジャムはいつも新鮮な材料ををお届けいたしております。
さあ,太陽の酒,パスティスをどうぞ

というようになります。
<DT> と <DD> は段落やその他のリストなどの記述を中に含むことができます。

同一行に定義するタグ:<DL
compact>

<DL>に属性COMPACTをつけると,<DT>と<DD>の中身のテキストを同じ行に並べ,<DD>のテキストのインデントを揃えます。

<DL compact>
    <DT>rhythmfactory.jp</DT>
        <DD>リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。</DD>
    <DT>smart</DT>
        <DD>リズム提供のウェブ講座です。</DD>
    <DT>express</DT>
        <DD>リズム提供のコミュニティーサイトです。</DD>
</DL> 

この出力結果は、


rhythmfactory.jp

リズムファクトリーのオフィシャルホームページです。

smart

リズム提供のウェブ講座です。

express

リズム提供のコミュニティーサイトです。

というようになります。


HTMLのレイアウト

文章ブロックを作る:<BLOCKQUOTE>

BLOCKQUOTE要素はブロックレベルの引用を表現します。

<BLOCKQUOTE>
各社の試作品からドライブ仕様を類推すると,DVD‐ROMのデータ転送速度は9倍速
のCD‐ROM相当。CD‐ROMも8倍~10倍速と高速再生できる。片面4.7GBだけでなく
8.5GBのDVD‐ROMを再生可能。ただし,パソコン・メーカーに対するOEM価格は,96年秋に主流になる8倍速CD‐ROMドライブの2倍強と高い。
</BLOCKQUOTE>

この出力結果は、

各社の試作品からドライブ仕様を類推すると,DVD‐ROMのデータ転送速度は9倍速のCD‐ROM相当。CD‐ROMも8倍~10倍速と高速再生できる。片面4.7GBだけでなく8.5GBのDVD‐ROMを再生可能。ただし,パソコン・メーカーに対するOEM価格は,96年秋に主流になる8倍速CD‐ROMドライブの2倍強と高い。

というようになります。

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