Expressの概要
Expressは、nodeを使ったWebアプリケーションを作成するためのワークフレームです。
非常にシンプルで軽量なフレームワークで、HTMLやCSSのテンプレートエンジンや、Cookie処理を行うcookieモジュール、HTTPリクエストを処理するConnectモジュールといった多彩なモジュールを必要に合わせて組み合わせることができます。
インストールはnpmを使います。
ここではほかプロジェクトからも利用できるように-gオプションを使っていますが、必要に応じてインストールしたい場合などは-gオプションは省略できます。
npm install -g express
簡単なExpressの利用方法
Expressを使って簡単なHTTPサーバを構築します。
HTMLとCSSのテンプレートエンジンは複数用意されているので、任意のエンジンをインストールして選択することができます。
デフォルトのテンプレートエンジンはJadeですが、ここではPHPと同じように使えるEJS(Embedded JavaScript)を使います。--cssオプションでlessやstylusといったCSSエンジンも指定可能です。
それでは、まずEJSのインストールを行いましょう。
npm install ejs
プロジェクトの作成
express コマンドを使うことで、プロジェクトを生成できます。
ここではテンプレートエンジンにEJSを指定し、exp01というプロジェクト名を指定しています。
実行後、プロジェクト名のexp01でディレクトリが作成され、その中に必要なファイル・ディレクトリ一式が展開されます。
express -e ejs exp01
出力結果
create : exp01 create : exp01/package.json create : exp01/app.js create : exp01/public create : exp01/public/javascripts create : exp01/public/images create : exp01/public/stylesheets create : exp01/public/stylesheets/style.css create : exp01/routes create : exp01/routes/index.js create : exp01/routes/user.js create : exp01/views create : exp01/views/index.ejs install dependencies: $ cd exp01 && npm install run the app: $ node app
作成されたディレクトリに移動し、依存関係にあるパッケージ・モジュールをインストールします。
cd exp01 npm install
npmのオプション一覧は下記で確認できます。
npm help
app.jsを実行すると、Expressのデフォルトのポート番号3000で作成したWebサーバが起動します。
ブラウザからはhttp://localhost:3000/といったアドレスでアクセスできるようになります。
node app.js
Node.js は Ctrl + C で終了できます。