設定・使い方

WordPressのインストール方法

サーバの用意

このページでは WordPress のインストール方法を説明します。
前提として、ウェブサーバは Apache、DBMS を MySQL とします。

サーバソフトウエア構成
ウェブサーバ
Apache
DBMS
MySQL

ウェブサーバの用意は次の手順になります。

ウェブサーバの設定手順
  1. ドキュメントルートを作成します。
  2. ドキュメントルートのオーナー権限、パーミッションの設定を行います。
  3. Apacheの設定ファイルに新しいドキュメントルートとURLを指定します。
  4. 設定を有効にするためにApacheを再起動します。
  5. MySQLに新しいデータベースを作成し、アクセス権限を設定します。
  6. DNSでウェブサーバとドメイン名の設定をします。

これからドキュメントルート、オーナー名を下記とした場合のApacheの設定を紹介します。

ドメイン名
www.rfs.jp
ドキュメントルート名
rfs_jp
オーナー名
apache
設定ファイルのパス
/etc/httpd/conf/httpd.conf

Apacheの設定

ドキュメントルートを作成するディレクトリに移動
cd /var/www
ディレクトリを作成
mkdir rfs_jp
オーナー権限の設定
chown apache rfs_jp

WordPress で使用できる機能の中には、Apache ドキュメントルート以下への書き込み権限が必要なものがあるため、ファイルのオーナー権限をウェブサーバのアカウント(ここではapache)に設定しておきます。
ファイルのアップや更新はすべて手動で行うということでしたら、この設定を避けてブラウザ経由からの変更を不可としたままでも問題ありません。

Apacheの設定ファイルを変更
vi /etc/httpd/conf/httpd.conf

バーチャルホストであれば以下のような設定になります。
※最小限の設定です。

<VirtualHost _default_:80>
        ServerName www.rfs.jp
        DocumentRoot /var/www/rfs.jp
</VirtualHost>

<Directory "/var/www/rfs.jp">
    AllowOverride All
</Directory>

VirtualHostセクションでURLとドキュメントルートの設定をしています。
Directory セクションでは .htaccess をWordPerssが更新できるように AllowOverride を有効にしています。

Apacheを再起動
service httpd restart

MySQLの設定

・データベースとユーザの作成

前提
アカウント名
admin
ホスト名
localhost
データベース名
wp
MySQLにログイン
mysql -h localhost -u admin -p
データベースの作成
CREATE DATABASE wp;
権限の設定
GRANT ALL PRIVILEGES ON wp.* TO "admin"@"localhost"
	IDENTIFIED BY "password";
権限を反映して終了
FLUSH PRIVILEGES;
EXIT

インストールの手順

WordPressのダウンロード

WordPress の公式サイトから WordPress をダウンロードします。

wordpress_jp

WordPressのアップロード

公式サイトから最新バージョンをローカルにダウンロードしたら、ファイルを解凍し、ウェブサーバにアップロードします。アップロード先はウェブサーバがApacheであればドキュメントルートの直下、もしくはドキュメントルート以下のディレクトリになります。

example.comにアクセスがあった際に、WordPressの記事を表示したい場合は以下のようにドキュメントルート直下にファイルとフォルダ一式をアップします。

URL
http://example.com/
ドキュメントルート
/var/www/html

example.com/blogのように特定のディレクトリ(ここでは blog )以下でWordPressの記事を表示したい場合、ドキュメントルート以下に blog ディレクトリを作成し、そこにアップロードします。

URL
http://example.com/blog
ドキュメントルート
/var/www/html/blog

アップロード手順

  1. ダウンロードしたファイルを解凍します。
    解凍後、wordpressというフォルダの中に wp-admin 、wp-content、wp-includes といったフォルダや、index.php、license.txtといったファイルが展開されていると思います。アップロードするのはこのwordpressフォルダ内のファイルやフォルダ一式になります。
  2. WinSCPなどアップロードソフトを使ってサーバに接続、アップロードディレクトリに移動します。
  3. wordpress以下のファイル一式をアップロードします。

wp-config.php の設定

WordPressフォルダの直下にある wp-config-sample.php のファイル名を wp-config.php に変更してください。
名前を変更したwp-config.phpファイルにデータベース情報を入力します。

define('DB_NAME', 'データベース名');

define('DB_USER', 'MySQLのユーザー名');

define('DB_PASSWORD', 'MySQLのパスワード');

define('DB_HOST', 'MySQLのホスト名');

wp-config.php ファイルを保存します。

インストールスクリプトの実行

ブラウザからWordPressをインストールしたサーバにアクセスします。

wp_install

そうするとインストールを完了するための画面が表示されますので、指示に従って操作してください。これでWordPressのインストールは完了です。

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