ここではrpmを使用するRedHat系Linuxを対象にして説明していきます。この方法には、開発環境(Cコンパイラ、makeコマンド、patchコマンドなど)が必要ですので、これらがインストールされていなければインストールして下さい。
これからの作業は、すべてrootユーザで行います。
Sambaの確認
最初に、LinuxにSambaがすでにインストールされているか、確認しましょう。
すでにインストールされていたらバージョンを確認して、バージョンが古いようであれば、アップデートしたほうがよいでしょう。
以下のコマンドで確認できます。
rpm -q Samba
バージョンが古くて、アップデートするよりも削除したい場合は、下記のようにSambaを停止し、rpmコマンドを使って削除します。
/etc/rc.d/init.d/smb stop
rpm -e Samba
インストール
お使いのディストリビューション用のRPMを
ftp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba-jp/ からダウンロードしましょう。
ftp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba-jp/にアクセスした際のファイルとディレクトリ
1.ダウンロードしたいバージョン名が表記されたディレクトリ(ここではsamba-3.0-ja)を選択
2.RPMをダウンロードするので、RPMSディレクトリを選択 ※ソースファイルはSOURCEディレクトリ、ソース付きRPMはSRPMSディレクトリになります。 |
3.OSがRedHatの場合はRedHat9ディレクトリを選択 |
4.LIBICONVディレクトリを選択 |
5.samba-3.0.0-2iconv.i386.rpmをダウンロード |
ダウンロードしたファイルが「samba-3.0.0-2iconv.i386.rpm」であれば、下記のようにファイル名を指定してインストールします。
rpm -ivh samba-3.0.0-2iconv.i386.rpm
これでインストールは完了です。
アップデートする場合は、rpmコマンドのオプションが多少変わります。
rpm -Uvh samba-3.0.0-2iconv.i386.rpm
Samba用パスワードファイルの作成
インストールが終わったら、次はSamba用のパスワードファイルを作成します。
サーバOSがUNIXであれば、すでにパスワードファイル(/etc/passwd)がありますが、Samba用に別途作成する必要があります。
専用のシェルスクリプトが用意されているので、以下のコマンドを実行するだけです。
# cat /etc/passwd | mksmbpasswd.sh >
/etc/smbpasswd
Samba用のパスワードファイルができたら、root以外のユーザーがアクセスできないように、属性を変更します。
# chmod 600 /etc/smbpasswd
最後に、Sambaのパスワードを設定します。
# smbpasswd user_name
これで、WindowsからLinuxのホームディレクトリがアクセスできるようになります。それでは、Sambaを起動しましょう。
# /sbin/service smb start
Starting SMB
services: [ OK ]
Starting NMB
services: [ OK ]